ペンギンは、海を主な舞台にした鳥です。
一文で覚えるなら、こう言えます。ペンギンは、飛ぶことをやめ、翼を水中の推進器に変えた海鳥です。
羽毛があり、卵を産み、肺で呼吸し、繁殖期には陸や海氷に戻ります。だからペンギンは魚ではなく、アザラシのような哺乳類でもなく、鳥です。
ふつうの鳥と何が違うのか
多くの鳥の翼は、空を飛ぶために使われます。ペンギンの翼は短く硬く、小さなパドルのようです。水中ではその翼を打ち、白黒の魚雷のように進みます。
これがペンギンが飛べない理由の中心です。翼を失ったのではありません。翼の仕事が変わったのです。
体のほかの部分も同じ方向に調整されています。密な羽毛は保温と防水に役立ちます。白黒の体色は水中でのカウンターシェーディングになります。足は体の後ろ寄りにあり、泳ぐときの方向転換を助けます。陸では少し重そうに見えますが、水の中では効率のよい形です。
ペンギンは南極だけの鳥ではない
ペンギンと聞くと、氷山と南極を思い浮かべる人が多いかもしれません。
それは一部だけ正解です。コウテイペンギンやアデリーペンギンは南極を代表する種ですが、ペンギンの世界は南極だけではありません。
亜南極の島々にすむ種もいれば、南アメリカ、南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア沿岸で繁殖する種もいます。コガタペンギンはオーストラリアやニュージーランドで夜に上陸し、ガラパゴスペンギンは赤道近くに暮らします。
より正確には、現生のペンギンはほぼ南半球の鳥ですが、ガラパゴスペンギンは赤道付近に暮らし、分布の一部が北半球へ届きます。北極圏に原生のペンギンはいません。そして、すべてが雪と氷の鳥でもありません。
迷わず読むための順番
最初につまずきやすいのは、種類、生活史、場所です。
種類はペンギン図鑑から始めると整理しやすくなります。このサイトでは、現生の18種を大きな骨組みとして扱い、それぞれに個別ページを置いています。
生活史は、ペンギンの換羽、ペンギンの眠り方、子育てのような記事が入口になります。食べる、立つ、羽を替える、ひなを海に出せる状態まで育てる、という一年の流れが見えてきます。
場所については、ペンギンに会える場所と各地の観察ガイドを読むのがよいです。ペンギン観察は「どこにいるか」だけでなく、季節、距離、現地ルール、繁殖地への影響も関わります。
初めてなら、まずペンギンが鳥であることを押さえ、次に一つの種を選び、そのあと海氷、オキアミ、海の食物網、保全へ広げていくのが読みやすい順番です。
よくある質問
ペンギンは鳥ですか?
はい。羽毛があり、卵を産み、肺で呼吸する鳥類です。ただし翼は空を飛ぶためではなく、水中を進むためのフリッパーになっています。
ペンギンは飛べますか?
空は飛べません。かわりに泳ぎと潜水に特化した体になっています。
ペンギンはみんな南極に住んでいますか?
いいえ。コウテイペンギンやアデリーペンギンは南極の代表ですが、南アフリカ、南アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、ガラパゴス周辺にもペンギンがいます。